公開日:
2020/7/5 00:39
こんにちは。スタッフの辻本です。
6月26日、新道小学校にて1年生から6年生を対象に防災講座を行いました!(ちなみに私のデビューとなる講座です!)
新道小学校では、来月の中越沖地震の日の7月16日に避難訓練があります。今回の事前学習は、「地震って何?」「地震の時の身の守り方」「避難訓練の大切さ」などについての学習をすることで、本番をより有意義なものにするとともに、それに向けての意識を高めるためのものです。1年生から6年生まで経験や知識にかなり開きがあるため、低学年と高学年に分かれての講座となりました。
「柏崎でも大きな地震があったの知ってる?」
「地震が起きた時刻は、いつもなら何をしてる時間?」
まずは中越沖地震の時の被災写真や問いかけを通して、地震はいつ起こるかわからないこと、だからこそ「命」を守るためには平時に訓練を行うことが大切であることをイメージしてもらいます。 そうして、地震のイメージを持って、学校の中の危険な場所をイラストの中から探して〇をつけていきます。生徒の皆さんは、私たちが考えも及ばないようなモノに危険を見出して〇をつけてくれたり、柔軟な発想に驚かされることも…
普段見慣れた校舎でも、地震の時「倒れてくるモノ」「落ちてくるモノ」「動いてくるモノ」はないか、という視点で見てみると思わぬところにキケンがあったり、校舎内を歩くときの見方が変わります。過去の地震の写真を見ながら自分の周りではどうだろう?と想像することは、過去の教訓を未来に活かすことにもつながります。
次に、危険な場所・モノを学んだうえで、地震が起きたときにどう行動すればよいかを学びました。教室で自分を守ってくれるものは何か、もし机が無かったらどうするのか…問いかけやクイズなどを通して考えていきました。
地震が起きたとき、学校の中では地震の時危険な場所として、「机」に〇をつけた生徒がいました。教室で地震が起きたときは、上や横からの危険物から体を守るものとして「机」の下にもぐろう、と言おうと思っていた矢先のことで、かなり焦ってしまいました…
しかし、私は今防災教育の勉強中ですが、防災には「正解」がありません。机の下にもぐることが正解ではないことも、状況によってはあるかもしれません。だからこそ難しいのですが、大切なのは「こうしたらいいよ」と教えることではなく、「こうなったらどうなるんだろう、その時どうすればよいのだろう?」という想像力を働かせるきっかけを与えることのよう。「こうすればいいんだ!」と行動の規則だけを覚えてしまうと、臨機応変な判断ができなくなってしまいます。先の生徒のように、いろんな可能性を考えることが大切なのだなあと思った瞬間でもありました。
新道小学校の皆さんの、元気に手を挙げて答える姿、しっかりと自分の意見や考えを述べる姿がまぶしかったです。真剣に聞いてくれて、ありがとうございました!今回の講座を通し、命を守るための避難訓練に向けて少しでも動機付けになればうれしいです。
運営者:
特定非営利活動法人aisa