別アングル 西倉里菜 episode.1

別アングルは柏崎の魅力的な人を取材して、その人の情熱や生き方を紹介するインタビュー記事です。
お話を伺うのは、仕事、遊び、趣味など、何かひとつのことに打ち込む人たち。動機は、好きだから、楽しいから、気が付いたらやっていたからと、いたってシンプル。
それが結果として人を喜ばせ、地域のためになっている。
別アングルから見るとまちづくりになっている。
魅力的なひとの存在に気づけば、またさらに柏崎が好きになれるはず。
そんな想いでこの記事を書きます。

西倉里菜

柏崎市西山出身。市内デザイン事務所に在籍。
柏崎セントラルビーチの壁画を手掛ける。
プライベートでも絵やモノづくりなど意欲的に制作活動を行う。

ずっとお絵かきできるところに、わたしはいる。
物心ついて絵を描き始めてデザインの仕事をする今に至るまで延長線上にいる。
超楽しい!!

家は西山の兼業農家。
兼業にしては面積をたくさんやっていたから、田植え稲刈りの時は四人兄弟全員が駆り出されるんだ。
お父さんと兄弟とバチバチにケンカをしながらも力を合わせて田んぼをするの。
言い合いになっても夜にみんなでお酒を飲めば、「ウェーイ!」って仲直り。
家族は友達みたいなノリだよ。
地元の西山も大好き!
近所に住む人は優しいし春に山菜採りする山も好き。

ゴールデンウィークの付近は田植えで忙しい。
家族で遠くに出かけることはできないけど、みんなで近くの山でウドを取ってみんなで食べる。これが私の家の恒例行事!

絵描きだったおじいちゃん。
知らず知らずのうちに私も絵を描いている。
家族からは「あんたが一番おじいちゃんの性格を受け継いでいるわ」
って言われるんだ。
いまでも家にはおじいちゃんが書いた掛け軸が飾ってあるよ。

学校の先生にとても恵まれたの!
みんなすごくやさしい。
私が書きたいように字を書くとどうしてもノートのマスからはみ出ちゃう。
それを見た先生はまず褒めてくれる。
「あなたの書く字、好きよ!とても良いわ!」って言ってくれる。
その上で、マスの中に入るともっと人に伝わるよって教えてくれる。

テストは苦手。
けど授業のノートを書くのは好き。
紙を絵で埋め尽くすの。
褒めてくれる先生を喜ばせたい一心で楽しくノートを書く。

本当は高校進学はしたくなかった。
勉強、苦手だったからね。
高校は行かないって先生や親に宣言してた。
けど尊敬する美術の先生が
「この高校には陶芸出来て美術に詳しい先生がいるから行ってみたら?」
って教えてくれたの。
私の学力も勘案しながら選択肢を提示してくれたおかげで無事進学。

高校でも美術部へ入部。
あとは器楽部と生徒会にも入った。
好きな先輩が器楽部と生徒会にいたからね。
「私も両方入っちゃえ!!」って。
兼部でめちゃくちゃ忙しかったけど!

バイトもしたよ!
朝、学校に行く前に新聞配達をして、放課後は地元のコンビニ。
車の免許をとるためにお金を貯め始めた。

高校卒業後も楽しく絵を描き続けたいなって思った。
ずっと絵を描いて遊んでいたいなって!
新潟市の専門学校に進んだ。
パソコンを使って絵をかくグラフィック科に入った。
1人暮らしはせず、西山の自宅から新潟市の専門学校に通学することにした。

episode.2へ続く

photo:ヒロスイ

2023年4月1日 00:03

カテゴリー / まちから

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投稿者 / yajima