はじめまして、産休育休から復帰して徐々にエンジンが掛かってきました、aisaの宮です。
今回新たに1名のスタッフを募集するにあたり、仕事の内容だけでなく「aisaで働く」人たちの考え方、生き方をもっと知ってもらおうと思い、インタビュー企画を考えました。第1弾〜第3弾まで、厳選された4人が登場します。
この記事では、柏崎で暮らし、働く、20代の日常について、コーディネーター兼デザイナーのはーちゃんにお話を伺いました。
滝澤 葉月(タキザワ ハヅキ)NPO法人aisa コーディネーター兼デザイナー
2016年入社
担当:デザイン/事業の企画運営
愛称:はーちゃん、はーさん
好きなことは日向ぼっこですね。
ー まずは、自己紹介として、名前と担当、好きなことを教えてください。
滝澤葉月と申します。主に仕事の中で出てきたデザイン全般を担当しています。好きなことは、日向ぼっこですね。季節感とか空気感とか、自然を感じている時間が好きですね。この花が咲く季節になったなぁとか、今日は風が暖かいなぁとか。意識しないと気づかなかったりするから、疲れたなって時はちょっと外に出て体を伸ばしますね。
ー aisaに入社したきっかけは何でしょうか。
元々は新潟市の専門学校で勉強していて。卒業後は就職するなら実家のある上越方面に戻りたいと考えていて、実家から通える範囲でデザインができる仕事を始めたいと思っていました。就職活動をほとんどしていない人間だったので、卒業ギリギリまで決まっていなくて。そんな中で姉が柏崎市内の印刷会社に勤めていて、その会社の代表からデザイナーを探している人がいるからって紹介されたのがaisaの水戸部さんでした。
明らかに自分と違う人がたくさんくる、それがなんか面白い
ー 面談を受けて、働いてみたいと思いましたか。
デザインができれば何でもいいかなくらいの感じでした。でも会社の説明を聞いて、地域で活動している人、面白い人がまちにいて、その人たちを応援している会社なんだなってことがわかって、面白そうだなって思いました。
その時に聞いたのは、趣味で竹炭を作っているおじいちゃんの話。「趣味でやっている人たちを繋いで、既存の活用方法だけでなく、もっと違う利益というかメリットを生み出すことをしてるんだよ」というような話を聞きました。人の話を聞いたりとか、人に会うのは割と好きだったので、面白い人に会えるんだろうなって興味を持ちました。
ー 人と会うのが好きなんだね。それは初耳かも。
人と関わるのはそんなに得意ではないんですけど、なんでしょうね。人が活動しているのを見るのは好きみたいな感じですかね。私が主体的に関わるっていうよりは、額縁の向こうを見ているような気分。この時この人はこう行動をするんだとか。入り込まない方が先入観なく全体が見えるかな。
ー その頃から一歩引いて見る、第三者目線を持つコーディネーター要素があったんだね。実際にaisaで働いてみてどうでしたか。
実際面白い会社、業務だと思いますね。明らかに自分と違う人がたくさんくるわけですよ、この施設(かしわざき市民活動センターまちから)にね。それがなんか面白い。ここの仕事ってなんだかんだ幅広いじゃないですか。ジャンルで言ったらバラバラで、たぶん一つのデザイン業務だけをやっていたら得られない分野の話も普通に入ってくる。いろんな人や考え方に出会う機会が多いし、自分の知らない世界観を知れるのは良かったなって思います。

自分がやってみたかったことも、やっちゃう
ー 仕事の日のスケジュールを教えてください。
13時ちょいに出勤して、まずはパソコン開いてメール確認して、私は相談を受ける業務があまりないので、みんなが書いた相談履歴を確認してから、その日の業務を始めます。勤務は8割くらいが遅番(13:15〜21:15)ですね。遅番だと昼間の時間が半日しかないので、先方や他のスタッフから内容の確認をして、夜の時間に一人で作業できるものをがーっと詰めてやることが多いですね。
ー 遅番だと他のスタッフとの調整は必須だよね、毎日顔を合わせるわけではないからね。ちなみに今、仕事は楽しいですか。
仕事自体は楽しいかな。自分が主担当の事業「スクランブルエッグ(アイデア交換会)」は楽しいよりも緊張が多いから、それよりは他の事業から頼まれたデザインをやっている方が楽しいかな。今まで制作したものでいうと、紙ものはパンフレット、チラシ、ポスター、記念誌とかの冊子ですかね。あとはWEBサイト、ホームページ。

ー デザインする時に意識していることはありますか。
デザインする上で意識していることは、相手が何を伝えたいのか「正確に捉える」ことだと思う。クライアントと行き違いがないようによく話を聞くことを大事にしています。先入観というか、自分の考えで話してしまうことが多いので、確認をよくしながら進める感じです。
終わった後には本当にこうだったんかなとかふと思い出しますね。なので、次クライアントが来たときには、ここはこういう風に聞こうかなとか考えたりしていますね。
ー 仕事をする中で、自分のテーマや小さな目標みたいなものはありますか。
うーん、自分がやってみたかったこともやっちゃうというのはある。もちろん、担当やクライアントが気に入らなければやめるんですが、使ったことない加工を使ってみるとか。あと見やすさは気をつけていますね。年齢によって見やすさって変わるから、行間をあけておこうかなとか、細かいところに気を配っていますね。
デザイナーがこだわるところって言わなきゃ気づかないようなところですよね。
自分のパフォーマンスと有限の時間のバランスが取れないことも
ー 言わないと気づかないけど、やらないと違和感がある。美意識ですね。デザインを学校で学んで、デザインすることを仕事としてやってみてどうですか。
仕事はクライアントがいるので時間が有限なんですよね。自分が作りたいものを好きな時に作れるっていう趣味の状態とはまた違っていて。
元々完璧主義者っぽいところがあって、100%目指しがちなんですよね。自分の中で納得いかないとか、妙案が出てこないって時は往々にしてあるんですけど、そういう時は締め切りが迫っているから時間を取らなければいけない。その中でどれだけできるかはだいぶ仕事の中で学んできたなと思います。
ー 以前、はーちゃんがマイプロシートを使って自己紹介をしてくれたときの話が印象に残っていて。「ものづくりは時間作り」と題して話してくれたことにリンクするなぁと思いました。デザインすることを嫌いになったりはしてないですか。
意外と趣味で紙の平面物を作ることってないから、全部作るなんですけど、やっていることって実は違うんですよね。仕事は仕事だからって言えるからそんなに苦じゃないかな。仕事をやって満足させなきゃいけないのはクライアントだったり、その先の人だと思うから、自分の満足がそこになくても当たり前だなって思う。
ー それは働いて気づいたこと?働いた当初はその辺のモヤモヤはありましたか。
仕事の進め方がうまくいかないっていうのは当然あったし、自分のパフォーマンスと有限の時間のバランスが取れないこともあったけど、仕事だからそれは人のためにやることで、自分の満足は別の時に発揮する方がいいよなって思っています。
例えば、ある程度クライアントへの物が進んできた時に、新しくこれ良いじゃんっていう案が見つかったとしても、時間がなければ自分の中にしまっておいて、別の時に発揮しようって自分の中に置いておけるようになった。そこで発揮できなかったというよりも選択肢が増えた、引き出しが一個増えたと思えば、また次にその提案もできるようになると思いましたね。

薄暗い中で窓を開けて風を入れるのが良い、こもり日和
ー それでは、普段の生活について教えてください。休日はどんな風に過ごしていますか。
休日は基本的には何もしないですね、褒められた休日は過ごしていない。家でごろごろして、ネットサーフィンしたり、YouTube見たり、家事掃除したり。活発な休日であれば、ただ走っているだけのドライブとかも好き。運転は苦ではないんで、体が疲れてなければいくらでも走っていたい。
仕事のシフト上、夜帰りが遅くて、そのあとご飯支度したり、自分の時間を過ごすと夜ふかししがちなんですよね。どうしても朝起きるのが遅くて、そうなると日はもう傾いているんです。カーテンも開けなかったりするので、私の部屋は薄暗いんです。薄暗い中で窓を開けて風を入れるのが結構良かったりする。この時期はこもり日和。家にこもりやすい日和ですね。
私この子の絵がすごい好きで、なんか作れたら良いなって
ー 今の生活には満足していますか。
満足してる、してないでいうと、あんましてない。やりたいことはいっぱいあって、あれ作りたいとか、あそこ行きたいとか。でもそれをやるために時間をうまく使えてないんです。無駄に夜起きていたりとか、早く寝ればいいんですけど。
1ヶ月の中で友達と遊ぶ日と自分のやりたいこと、出掛ける日を詰め込んでしまうと、疲れちゃうんですよね。だから何もしない日とかずっと家にこもる日も大事にしたいから、そう思うと時間が足りないですね。
ー やりたいことがいっぱいあるんだね。
そうですね。今は友達が描いた絵で消しゴムハンコを作りたいと思っていて。その子は動物を描くのが好きで、絵本作家になりたい子なんです。私この子の絵がすごい好きで、なんか作れたら良いなって。シャーペンとかでがさがさって描く絵だったら線画にできるのでハンコに彫りやすいなって。
あとは、半年くらい前に友達がアコースティックギターをくれて。ギターを弾けるようになりたいと思っています。でもギターを弾ける場所がなかなかなくて…。

ー きっかけはみんな友達なんだね。
どちらもやりたいなと思っていたら、ちょうどいい話がきたというか。タイミングがあったっていう感じですね。
ー 学生時代の友達とは今も繋がっていて、毎月のように会ったりしているんですか。
友達は毎月会おうと思えば会えますね。周りからすると友達が多いタイプみたいで、高校の時は10人くらいのグループでした。特殊な学科だったから、似たような人が集まりやすくて、みんな居心地のいい子たちでした。今もゆるやかに繋がっている感じです。
誰かの誕生日になるとグループラインで「おめでとう」とスタンプを送り合ったり、年末年始には挨拶したり、反応があるんですよね。私は誕生日を覚えられないので、第一声は発せられないんですけどね。笑
自分の思い込みで決めつけていたことも、変えられるようになった

ー 社会人になっても友達と繋がりが続いているんですね。この仕事を通して、自分が変わったところはありますか。
自分はたぶん、だいぶ変わったと思いますね。そうだな、人としゃべれるようになったというか。昔は人と関わるのが苦手だったので、話を「聞く」が限界だったんですけど、相手の話を聞いて自分の考えを伝えるという対話を繰り返していたら、自分の考えを整理するようになりました。
これまでは相手に対して自分の思い込みで決めつけて発信していたことが、相手と食い違う原因だったので、その人はこう考えているのではないかと仮定して、話の中で確認するようになりましたね。
ー それによって会話が生まれるよね。
そうですね。昔より話の中で質問ができるようになったと思いますね。しゃべるのが上手になったなって感じています。ここの仕事は来た人の話をまず聞かなきゃなんも始まらんと思ってるので。
今日は喋りすぎましたかね。
最後に
はーちゃん、ありがとうございました!普段の数倍しゃべってくれました。いつもは気づかないうちに鼻歌を歌いながら作業を進めているはーちゃん。物事に対して自分なりに咀嚼して向き合う姿には、一緒に働く仲間としても学びが多いです。この7年で頼もしい後輩になりました。
こんな風に自分の生活や友人関係を大切にしながら働きたい、実際どんな仕事をしているのか興味があるという方は、ぜひ募集内容をご覧ください。
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edited by 宮 沙織
photo by 矢島 衛