【求人募集】第2弾 まちづくりとデザインの二拠点兼業スタイルへ。複数の仕事やコミュニティの中で、どんどん面白いことを繰り返す

はじめまして、産休育休から復帰して徐々にエンジンが掛かってきました、aisaの宮です。
今回aisaで新たに1名のスタッフを募集するにあたり、仕事の内容だけでなく「aisaで働く」人たちの考え方、生き方をもっと知ってもらおうと思い、インタビュー企画を考えました。第1弾〜第3弾まで、厳選された4人が登場します。

この記事では、元々建築系の会社員で、現在はaisaでまちづくりの仕事と個人事業のデザイナーとして、兼業スタイルで活動している中島さんからお話を伺いました。

中島 遼(ナカジマ リョウ)NPO法人aisa コーディネーター兼デザイナー
2020年入社
担当:事業の企画運営、空間デザイン、二拠点兼業、海外関連

デザインとか、まちとか、建物とか、そういう方に戻ってもいいかなって思い出した

ー まず、自己紹介として、名前と役職、好きなことを教えてください。

中島遼です。役職はまちづくりコーディネーターですね。個人事業でデザインの仕事もしています。好きなこと、趣味はラジオを聞くことと、お酒を飲むことです。お酒も一人で飲むことが多くて、割とどっちも一人で楽しむタイプですね。

ー aisaに入社したのはいつになりますか。

2020年12月ですね。2年目になります。

ー まだ一年しか経っていないんですね!aisaの一年のサイクルを経験しましたね。

はい、なんとか一年頑張れました!

ー ありがとうございます!それでは、なぜaisaに応募しようと思ったのでしょうか。

タイミングが良かったんです。勤めていた建築系の会社があったのですが、病気に掛かったり、自分の方向性を改めて考えようと思って退職させていただきました。建築は元々好きなんですが、今は距離を置いておこうって思ったんですよね。

退職後は特に行き先がなくて、リハビリしながら両親がやっているパン屋を手伝っていたんです。そこではお客さんに対面する喜びがあって、仕事の面白さをまた感じることができました。一年くらいやっていたら体調も戻ってきて、デザインとか、まちとか、建物とか、そういう方に戻ってもいいかなって思い出して。

どこか求人ないかなって思ったら、aisaのホームページで求人募集が目に付いたんです。「トガっている人募集」って書いてありました。笑

この施設(かしわざき市民活動センターまちから:以下まちから)がちょうどパン屋から家に帰る途中にあったり、普段からまちからを使っていたので、aisaとまちからの活動に注目していたんだと思います。たまたままちからへ伺った際に、水戸部さんとお話しすることができて、そのままエントリーしました。

ー 注目してくださっていたんですね。普段からイベントに参加していたんですか。

そうですね。まちのGoodにふれる学びの場「よるラボ」や、柏崎市元気なまちづくり事業補助金の成果報告会も見に来たことがありますし。なんだっけな、ポルトガルの人が来て、料理をふるまっていた会があったじゃないですか。その会にも参加していました。学生時代にポルトガルの建築家の研究をしていたので、反応しちゃいましたね。

自分のやりたいことを自分の裁量で行動したかった

ー aisaに入社する前、理想としていた働き方はあったのでしょうか。

理想としている状態は最初からは特になくて、漠然と会社員時代からいつかは独立したいなぁと思っていました。仕事を辞めてどこか企業に所属するのも必要だなと思っていたけれども、自分のやりたいことを自分の裁量で行動したかったので、独立するのも一つの選択肢だと思っていたんですよね。

ただ正直自信もなかったし、まだまだ勉強するのも必要だなと。自分にできる範囲であれば個人事業としてやってみようと思いました。最初は個人事業だけっていうと不安だったので、既存にある仕事とうまく組み合わせてできないかなと思い、二つの仕事をまわすように始めました。

まちづくりとデザイン、二拠点兼業スタイルへ

ー 今はどんな仕事のスタイルなのでしょうか。

今は「二拠点兼業」ですね。ちょっと大袈裟なんですけどね。二拠点は長岡と柏崎。住まいが長岡で、出身が柏崎なんです。兼業は個人事業「はくちょう計画」のデザインの仕事と、aisaのまちづくりの仕事ですね。入社した時に個人事業も立ち上げました。はくちょう計画では、空間、プロダクト、グラフィック、エディトリアル等、多岐にわたって制作しています。あとは企画からプロダクト制作まで一貫してクライアントのお手伝いをしていますね。

ー その二つはどれくらいの割合で動いていますか。

aisaとはくちょう計画は、7:3くらいですね。aisaはフルタイムなので、aisaが休みの時にはくちょう計画が稼働していて、逆にいうと休みはありません。でも、休みたい時に休めていると思っているんですよね。aisaの皆さんはしっかり時間管理されているし、休みも休みたい時に取れます。何かを強制されるわけではないし、自分の調子で仕事ができますね。それに仕事をやっていることで癒されることもあるから、仕事=疲れるではないかな。

ー なるほど。兼業スタイルで大変なところは何でしょうか。

ひとつだけ思うのは、兼業スタイルはちょっと気持ちに余裕がないとダメかもなって思っています。両方の仕事がどっちも切羽詰まっていたら、もう追われすぎていて、良い影響を与えないかなって思っていて。考える余地とか、これはaisaで使えそうだなとか、この人aisaのスタッフに紹介しようかなって、そういう考える余地とか余白みたいなものがないと苦しくなっちゃうなって思いました。

ー そういう余白があるのは大事ですよね。余白をつくる工夫ってありますか。

やっぱりちょっと時間をつくるってことですかね。仕事の中で考える時間とか、例えば人に会いに行ったりとか、この場所に行ってみようとか。現地に向かう道中も時間があるので、ちょっとした余白を意識してつくっています。

楽しいプロセスをとることへの自由度がある

ー aisaで働いて一年が経ちましたが、実際働いてみてどうですか。

働いた当初は、比較的自分に裁量があるというか、自分の考えの中で行動ができて、かつ空気がゆるい感じだったので、仕事をしやすいなと思いました。

今は仕事の難しさを感じる時もあって、aisaでは答えのない仕事をすることが多いじゃないですか。会社員時代は間違えのない答えを見つけないとにっちもさっちもいきません。数値的な答えとか、納期的な答えとかそういったものを必ず求められます。ここは答えを求めないことも多いし、求めすぎると自分もうまくいかないかなって。そういうものが違いとして分かってきました。

ー 答えがない中で、自分の中に何かゴールを持っていたりしますか。

相手がいる場合は、相手が元気に一歩を踏み出すとか、何か次のステップに移行するとか、そうなればいいかなっていう風に考えてサポートしています。

ー そうですね、相手がどう変化するかが重要になりますね。中島さんが事業を進めていく上で、大切にしていることを教えてください。

楽しいなとか、やりたいなって思えるようにすることかな。自分もそうですし、一緒にやるaisaのメンバーも楽しいと思えるような事業にするってことが大事かなって思います。

あと、プロセスも色々試せるのがいいなと思います。つまらないプロセスを踏むくらいだったら、楽しいプロセスを踏んだ方が良いなって思っていて。たぶん出来てくるものも違うと思うんです。aisaはその楽しいプロセスをとることに対しての自由度があって。だから自分のやりたい方向性を自分で見つけられないと厳しいかも。言われた通りにやるのは社会人として大事な能力ですけれど、その上で自分が満足できるようなやり方を自分で提案できると良いですよね。

なんの躊躇もなく、どんどんああしたいこうしたいって話すので、本当すげぇなって思う

ー 一緒に働いてみて、中島さんは忙しい中でもいくつかのコミュニティに属したり、誰かと企てることが好きな印象を受けました。自分からコミュニティを作っているんですか。

自分からコミュニティはあんまり作らないですね。一度英語を話すグループを作りましたが、今はあんまり活動できていないです。誰かの助けになるとか、自分を助けてくれた人に恩返しするとか、そういう感じで参加するコミュニティが多くて。いつも思うのは居させてくれてありがとねって感じで。

今は、長岡駅前にある商店街のコミュニティ等にも参加させてもらっています。なにか物を作りたいけど、どうしたらいいかわからない時に、こんなのどうですかっていう提案が始まって、いつの間にかそこで何かをしているっていう。

ー 恩返しから繋がったコミュニティなんですね。今年新たに始まった「カギカッコ」の活動はどういう経緯だったんですか。

あれはまた話が違って。兼業スタイルを一年ちょっと続けて、自分なりにも何かできないかなって思ったんです。空いている建築をリノベーションしながら自分たちで場所づくりをしたいなぁと思って。それをTwitterに投げたら、「私も思ってました!」って手を挙げてくれた人たちがいて。話を聞いたら、みんなそれぞれやりたいことがあって。

カギカッコはまずは場所を作りたいんですけど、その場所で何をやるかはまとまってなくて。みんながやりたいことを、協力しながら実現しましょうということだけ決まってます。

メンバーは柏崎の素敵な若手の方々が集まりましたね。普段から多様な活動をされている方々ばかりだったので、集まってやることの面白さを知っている一方で、その難しさも知っているだろうなって。それでも「やります!」って気軽に手を挙げるのが、今の柏崎の若者というかaisaに関わってくれる方々のマインドなんだなって思いました。

ー この指止まれ方式ですね、もうスタートからワクワクします。「 カギカッコ」の由来はありますか。

これはチームの名前ですね。みんなでチーム名のコンペをしたんです。それぞれのセンスが表現されていて面白かったな。僕は負けましたね。笑

カギカッコの意味は、「 」の中に普通はタイトルとかを入れるんですけど、そのタイトルは形に縛られずに、いろんなことが起きる場所であると良いなという意味があります。メンバーはなんの躊躇もなく、どんどんああしたいこうしたいって話すので、本当すげぇなって思います。私は言い出しっぺかもしれないけれど、後ろの方に回って笑顔で見ているっていう。

複数の仕事とコミュニティが相互に良い影響を与える

ー 兼業スタイルで二つの仕事をすることで良かったことは何でしょうか。

片方の仕事がもう片方の仕事に良い影響を与えるっていう感じですね。良い影響は人の繋がりもそうですし、技術もそうです。場所が違うとクライアントの雰囲気や考え方も違うので、そのノウハウがもう片方のところで生かせる。柏崎と長岡は移動距離も近いので、両方の仕事を短いスパンで繰り返しています。こっちで上手くいったことをあっちでさらに成功させるみたいな、両輪を回す日々が続いている感じです。

あとは、aisaでは副業や個人活動することがプラスになるような働き方ができることですね。個人活動は、個人事業もそうですし、カギカッコの活動もそうです。仕事外での活動が結果的にaisaの仕事に繋がっていたりすると思います。昔からものを作ったりするのが好きで、それが仕事になったらいいなと思っていたので、今はその環境にも恵まれました。

最後に

中島さん、ありがとうございました!いつ休んでいるんだろうかと少し心配になるくらい、仕事熱心な中島さんです。色々なモノへの興味、ヒトとの繋がりから、キャッチーでポップなデザインを生み出しているんだろうなぁと思いました。

aisaでは副業、時短勤務、在宅勤務など多様な働き方を実践しています。本人の理想の形に合わせた様々な働き方を提案させていただきます。

この環境で仕事をしてみたい、どんな仕事をしているのか気になるという方は、ぜひ募集内容をご覧ください。
現在、一緒に働く仲間を募集しています。お気軽にお問い合わせください!

>>> 第3弾「いつだって肩肘張らず、一途に好きなものと暮らす」へ続く

edited by 宮 沙織
photo by 水戸部 智

2022年6月17日 10:22

カテゴリー / あいさ

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投稿者 / miya