vol.26「なぜ移住定住促進が必要か?〜湯沢を通じたまちづくり先導者の視座〜」について
2021年11月26日に、まちからにて湯沢町で移住定住促進の事業を中心に行うまちづくり会社「きら星株式会社」の伊藤綾さんをお呼びして、よるラボvol.26を開催しました。テーマは「なぜ移住定住促進が必要か?〜湯沢を通じたまちづくり先導者の視座〜」。以下は綾さんのプロフィールです。
1985年生。新潟県柏崎市出身、国際情報高校卒、慶應義塾大学(商)卒。
日立ソリューションズ→イオンモール→現職(2019年〜)
学生時代よりまちづくりに興味があり、不動産(ハード)による開発で持続的な地域づくりをしてみたいと転職。地方の人口減少による商業環境への影響等、大手資本主導での打ち手に限界を感じ、民間から地方の衰退に取り組めないかと移住促進を主なアプローチとしたきら星株式会社を越後湯沢に創業。
自治体連携、地方のまちづくり会社との連携を基盤に、「地方をワクワクでアップデートする」をビジョンに、職業紹介・スペース運営・起業支援等を行う起業家。
2児の母業を複業中。
引用元:https://note.com/moya_itoaya/n/na41a6c6ac2c6#BlJHf
今回は、全体を通して以下の小テーマでお話を伺っています。
1.自己紹介、事業内容説明
2.移住定住の事業を行うメリット
3.移住定住することと、まちづくりの関係性
4.ヨソモノの魅力と受け入れ態勢について
5.今後の事業や活動の展開

前半は綾さんの経歴と共に、移住定住を促進することってどんなメリットがあるのか、もしくはデメリットがあるのかについて。地方で暮らす人を増やし、消滅可能性都市をなくすというビジョンの通り、いろんな方策でワクワクする人を呼び込み、人と人をつなげていく手法や実績を伺いました。
後半はまちからの水戸部も参加して、移住定住とまちづくりの関係性などについてセッションしました。
トークの時間は内容が濃くて、正直言って時間が短かったです。湯沢と柏崎の事例を元にもっとセッションできたら良かった…私自身ももっと伺いたかったです。今後の課題ですね。

移住定住で具体的に実現したいこと、ありますか?
今回のよるラボで強く感じたことは、移住定住のマッチングを左右する要因は大きく2つあるということです。
一つ目は、移住者への視点。地域外から来る個人の自己実現を達成させること。移住することで個人の生活のvalue、QOLをきっちり上げるということ。
二つ目は、受け入れる側の視点。どんな人に来て欲しいか。受け入れる地域や団体の大小は関係なく、しっかりとペルソナマーケティングをするということ。
特に受け入れる側の考え方として、「若者が来たらいいな」「面白い人が来たらいいな」など漠然とした理想はあると思うのですが、改めて受け入れる側にとってどんな人に来て欲しいのか、価値観や年齢、性別、仕事、1日のルーティーン、好きなもの嫌いなもの、何に喜びを感じるかなどなど、ペルソナ設定をしっかりすることで、初めて受け入れ側として、移住定住をしてもらうための広報や発信ができるのだなと感じます。大きく拾うのではなく、絶対に来て欲しい一人のために動くことが重要です。
また、それを設定することでうまくマッチングした際は、移住者の自己実現のためにもスムーズな支援ができるように思います。

最後に綾さんから「あなたは誰と、どこで、何をして暮らしたいですか?」という問いかけがありました。
それはまさに、今の暮らしを見つめ直して、これからのことを具体的な態度で見据える視座にほかなりません。
綾さん、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。