まちのグッドに触れる学びの場『よるラボ in 柏崎』ってどんなイベント?

よるラボ in 柏崎vol.6集合写真

「私達は柏崎の人のことをよく知らないのではないか?」

こんにちは。コーディネーターの桑田です。
春。うきうきする気分は雪国であればなおさらなのかもしれませんが、いまや日本人の多くは花粉症との戦いの時期でもあります。
私も例外なく容赦ないスギ花粉ストレートパンチによって、目の腫れ(加えてかゆみ)、鼻血(流れ出る鼻水をおさえようと鼻をかみすぎるとたまに)、くらくらする頭(薬の影響と口呼吸で酸素不足による眠気)というダメージを負っております。

さて、いきなり冒頭の変わった文章で始まりましたが、今回は『よるラボ in 柏崎』が次回、第20回(延期した回もカウントしているので、正確には19回なんですが…(苦笑))を迎えるということで、なぜこの取り組みが始まったのか、どんな思いで始めたのかということを少し紹介してみようと思います。
長くなってしまいましたので、時間のあるときに読むことをおすすめします(苦笑)

『よるラボ in 柏崎』って何?

そもそも知らない方のためにこの取り組みがどんなものか紹介すると、毎月1回、平日夜にまちのグッドに触れる学びの場を提供しています。
毎回、柏崎で面白い取り組みを行う人や県内、県外の先進事例の実践者をゲストにお招きしてお話を聞いていく企画です。 挑戦にかける想いや過程の中での苦労、得られた知見やうまくいったコツなどを参加者の皆さんと共有しています。

…と説明しましたが、簡潔にすると平日の仕事終わり、学校帰りにふらっと訪れて、ワンコインで気軽に学ぶことができる場があるといいよなぁと思った次第です(笑)

2019年7月に第1回を開催し、新型コロナウイルスの影響で中断していた時期やオンラインでの開催ということもありましたが、今回で20回目を迎えました。

懐かしきvol.1

なぜ『よるラボ in 柏崎』を始めたのか?

冒頭の文章は『よるラボ in 柏崎』を始めるに至った違和感の1つです。

柏崎では行政や金融機関、民間の団体などが毎年、主催事業で講演会やトークイベントを開催しています。
まちづくりもそうですが、産業、教育、芸術・文化、スポーツ、福祉などなど、本当に多種多様な分野で行われています。

しかし、その講師の方の顔ぶれを見ると、おおかたが市外で活躍されている方だなぁという印象がありました。
確かに、今の柏崎でうまく機能していないことがあるから、よその成功事例から学ぼう、専門分野の人から学ぼうという発想になるのはその通りだと思います。
遠くの存在である有名人の方のお話は、もちろん参考になる部分も多いです。
その道のプロですので、これまで培ってきた知識や情報は私達にない刺激的なものであることは間違いありません。
話の面白さという点でも人の前で話すことに慣れている方が多いですから、素人の私達が話す面白さとは段違いに違うと思います。

最近は新型コロナウイルスの感染予防を考え、交流・活動ルーム3での開催が主に

一方で、柏崎にも様々な所で、面白いお店や会社があり、工夫を凝らして地域の問題を解決していこうとする事業があり、まちの賑わいを作ろうとするイベントなどがあります。
お店やイベントの名前を聞けば、「あぁ、あれね」と何となくはわかる方も多いと思います。
しかし、どんなことをしているのかという表面的な情報はわかっているけれども、その方々がなぜそんな取り組みを始めたのか、どんなことを大切にしているのか、どんな未来を想像しているのかといったことまで知っているというのは少ないのではないかと思います。
(全国的に表彰されたり、成功事例に挙げられたりような取り組みを、地元の大多数の人が知らないということも、柏崎に限らず全国各地にあるあるな話です。)

私自身がこの仕事をする中で、様々な地域での活動に取り組む人と出会ってきましたが、その人が活動に取り組む理由を聞いていくとより応援したいという気持ちが湧いてくるというのは経験の中で感じてきました。
そして皆さんの話を聞いていくと、動機や活動してきてのエピソード、その中で得られた知見など、お聞きする話は魅力的なものが多いのです。
身近な人がなぜそのような取り組みを行っているのか、もっと聞いてみたいと思ったのがこの『よるラボ in 柏崎』の原点です。
(本当はそうしたことを知るというのも、お店に何回も通ってコミュニケーションを取ったり、イベントに足を運んで現地で知っていったりという楽しみの1つなのかもしれません。)

ゲストの問題意識を聞くと、共感が生まれやすいのかもしれません

とはいえ、柏崎の実践者をゲストにする回が多いのですが、時には刺激も必要と思い、県内外の実践者をお呼びする回もあります。
他地域で同じように実践している人の話から受ける刺激は、活動で停滞している人の手助けになることもあるので、カンフル剤の役割として必要なことだとも思います。

よるラボの「ラボ」の部分は、私達主催側の実験的な側面(プログラムを変えてみたり、オンラインでやってみたり…)もありつつ、また参加者がゲストのお話の内容を受けて実験をしてみる場になればという思いを込めていますので、常にゲストの選定やプログラム内容についても試行錯誤をしています。

懐かしきコロナ前。ゲストと参加者の距離感近めです

『よるラボ in 柏崎』の特徴

一般的な講演会やトークイベントでは、

話を聞く→質疑応答をする

で終わることも多いかと思いますが、よるラボ in 柏崎では参加者同士の対話の時間を設けることがほとんどです。

これは、ゲストからの学びをインプットするだけではなくて、一度参加者に向けて自分の学びを話してみたり、他の参加者の学びを聞いてみたりすることで別の視点の学びが深まっていきます。
また、様々な所属や年代の参加者が集まっているので、その中で話をしていくと交流が生まれます。
ゲストと参加者のコラボレーションという意味では、ゲストの活動にボランティアで参加する人が出てきたり、ロゴのデザイン依頼をする人が出てきたりといった動きもありました。
参加者同士の間でも対話の時間で意気投合し、コラボレーションにつながるという副次的な効果も生まれていました。

身近な人の取り組みでうまくいっているポイントというのは、地域の状況や特性が考慮されているので、自分の実践に活かしやすいのかなとも思います。
参加される方とコツの共有をしていくことで、柏崎で活動する上でつまずいたり、悩んだりするポイントが解消されていくと活動の質が高まることにもつながります。

対話の時間が次の展開につながることも

「挑戦」に対して批判ではなく温かな眼差しを向けるまちに

まちづくりに関わってきて思っているのが、何をしているかという表面的な理解は偏見や対立を生みやすいということです。
新しい取り組みを始めた人に対して、批判的な視線が向けられるというのは、多くの人が目にし、耳にし、もしかしたら言葉にして言っている側に立っているということもあるのではないでしょうか。
やっていることを目にして瞬間的に良い悪いと評価してしまうのが私達の性(さが)と言っても良いと思うのですが、自分が理解できないものに対してつい批判的な目を向けてしまいがちです。

しかし、「挑戦」を批判し始めたときに、まちは新しいものを受け容れなくなってしまうような気がしています。

新しいものがなくなる=まちの動きが硬直していく

もちろん、時には取り組みの質を高めていくために、内容についての批判が必要なときもあります。
しかし、こと「挑戦」という部分に限っては称賛されるような柏崎であってほしい。
挑戦には目に見える結果がついてくるまでに時間がかかるものがほとんどです。

時代は変化し、これからは人口減少社会を突き進んでいきます。
人口増加を前提にしたこれまでとは違い、縮小する中でも持続可能な仕組みや制度、商品やサービスが求められている中で、結果が出ていないからといって、挑戦の芽をつぶしていったり、次の挑戦者の意欲をそいでいったりすることはリスクでしかありません。
大切なものは残しつつ、時代の変化に対応していくためには、今はまだ誰も手をつけていない分野、領域、問題に対して、多くの挑戦が必要となってきます。

実践しているゲストのお話は、何かを始めるということに前向きになれる力があります

新しいことを始める
今までの形とは違うものに取り組む
長年続いてきたものを引き継ぐ

様々な挑戦が存在する中で、挑戦する人に温かな眼差しを向けて、励まし、応援し合える関係性が大事なのではないでしょうか。
そして、そのためにも、まず「関心を持つ」「知る」ということが重要なことなのだなと、『よるラボ in 柏崎』を20回続けてきて実感しているところです。

そんな願いを込める…といっては大層ですが、この取り組みがそうした社会の実現の小さな一歩につながっていけば良いなぁと思っているという運営側の意気込みを綴らせてもらいました。

ここまでの長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。
最後まで読んでいただいた奇特な皆様は、『よるラボ in 柏崎』に参加してみたいと思っていただけたのではないでしょうか?(笑)

第20回は3月25日(木)に開催となります。
詳細はこちら

皆様の参加、お待ちしています\(^o^)/

これまでの『よるラボ in 柏崎』一覧

vol日付ゲストテーマ
vol.12019.07.18西村 遼平さん(有限会社la Luce e L’ombra)最近柏崎で話題のシェフの脳内メーカー
vol.22019.08.21小池 勝己さん(柏崎ポーターズ)定年前の転身!超高齢社会を支えるために立ち上がったワケ
vol.32019.09.19小林 紘大さん(コウダイ企画室)地域の魅力を高めるコツ〜楽しいコミュニティづくりのススメ〜
vol.42019.10.21小林 俊介さん(株式会社With You)やんちゃな少年が全国の福祉業界で注目される存在になるまで
vol.52019.11.13井上 有紀さん(にいがたイナカレッジ)よそもの・若者が関わりたくなる地域とは?〜ムラが人生の学びのフィールドに!〜
vol.62019.12.19福井 厚さん(株式会社ブルボン)プロボノという人生の楽しみ方〜仕事のスキルで地域貢献〜
vol.72020.01.16水戸部 智さん(NPO法人柏崎まちづくりネットあいさ)ジャックナイフと呼ばれた男〜あいさ、まちからが目指す未来〜
vol.82020.02.13柏崎市地域おこし協力隊の皆さん私が柏崎に来た理由〜地域おこし協力隊1年目の歩み〜
vol.9※延期2020.03.18谷 亮治さん(京都市まちづくりアドバイザー)まちづくり、地域おこしに疲れたあなたに贈る!「モテるまちづくり」論
vol.102020.05.01夏目 明咲さん(NPO法人あそびそだちiLabo)
橋本 和明さん(荻ノ島ふるさと村組合)
柏崎で探し物は見つかりましたか? 〜移住してでもやりたかったこと〜
vol.112020.07.09青木 健さん(公益社団法人柏崎市シルバー人材センター)頼まれ仕事からつくる仕事へ 〜シルバーイーツ仕掛人が見ている視点とは?〜
vol.122020.10.22なしみんなで考えるコロナ時代のまちづくり・地域活動の対処法
vol.132020.11.16中村 奨さん(THERE IS NOEND)自分のお店を持つという生き方
vol.142020.11.30柘植 香織さん(umicafeDONA)自分のお店を持つという生き方
vol.152020.12.16斎藤 主税さん(NPO法人都岐沙羅パートナーズセンター)人口減少時代に地域運営が進化するために
vol.162020.12.23斎藤 主税さん(NPO法人都岐沙羅パートナーズセンター)人口減少時代に地域運営が進化するために
vol.172021.01.28渡邉 豊さん(ODDEYE IDEA)好きなコトを繋げて自分らしく働く ~起業は自分で正解を作っていく~
vol.182021.02.12笹川 陽介さん(NPO法人あそびそだちiLabo)あそぶことから身につく学び ~いつかの誰かのミライのために~
vol.192021.02.25石坂 優さん(出雲崎町地域おこし協力隊)想いをカタチにする生き方 ~好きから生まれた夢がひとを惹きつける理由~
vol.202021.03.25長澤 智信さん(株式会社AKKプラス)会社を超えて地域の未来を考える理由

2021年3月23日 14:43

カテゴリー / まちから

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投稿者 / kuwata