【取り組み紹介】お庭を巡って交流が生まれる『柏崎・刈羽オープンガーデン』

これまでブログの中ではまちからのイベントや告知が多かったですが、今回はまちからがサポートした団体さんの取り組みを紹介していきます。

多くの自然や植物好きな方が集まる、発足から50年以上の歴史を持つ『柏崎植物友の会』の中で、2018年から新たな取り組みがスタートしました。
その名も『柏崎・刈羽オープンガーデン』。

庭を見るというと、文化財や歴史のある旧宅などの名所の庭をイメージしますが、オープンガーデンの特徴は、個人宅やお店などで綺麗に手入れをされた庭があることに着目して、鑑賞できるように開放している点です。
長野県小布施町や須坂市、新潟県は村上市や上越市など近隣の自治体でこのオープンガーデンの取り組みが行われています。
柏崎植物友の会の会員の中から、「柏崎にも趣味で綺麗に庭を整備している人も多くいるが見てもらう機会がない。見に行けるようにしたい。」という声があがり、2018年から柏崎植物友の会の有志が実行委員会を結成し、マップの制作・配布がスタートしました。

オープンガーデンマップに掲載されているお庭のお花
庭を管理しているオーナーの方の工夫が随所に見られます

春先〜7月という期間を限定して無料で配布を始めたマップは多くの反響を呼びました。マップは当初用意した枚数では足りず、追加で増刷を繰り返していき、把握できる範囲で約4ヶ月間に延べ2,200人を超える方が掲載したお庭を訪れました。お庭の中には人が常駐していないお庭もあるので、実際にはもっと多くの人が訪れたと想定されます。

また、マップに掲載されている3〜4ヶ所のお庭を巡る企画も春と秋に開催。「1人でお庭を見に行くのは心細い」「植物好きな人と交流したい」というニーズと見事に合致し、初めての企画にも関わらず多くの参加者を集めました。

お庭を巡る企画の様子。オーナーの方から説明をしてもらいます。

来訪する方がお庭を巡る中で、庭を管理しているオーナーの方に「この花は何ですか?」「どのように育てればいいんですか?」といった質問をするなど、お庭を通して植物が好きな方同士の交流が生まれるきっかけになっています。

2019年も春先〜7月までオープンガーデンが行われています。
今年からは、マップ自体も1部100円で販売。このオープンガーデンの取り組みを続けていくために、試行錯誤しながら実行委員会の皆さんはより良い形を模索中です。
今年も5月25日(土)、6月8日(土)にはオープンガーデンマップに掲載されているお庭を巡る企画も開催し、新たな交流が生まれる機会を作っています。
植物好きな方はオープンガーデンマップ片手に自分好みの新たな柏崎・刈羽の名所を発見してみませんか?

2019年『柏崎・刈羽オープンガーデンマップ』販売場所
・喬柏会館
・柏崎市立博物館
・柏崎観光協会
・柏崎夢の森公園
・よりみちカフェ
・茶飲み亭おおや
・山茶房
・ブラザー美容室

まちからのサポートのポイント
2018年度の柏崎市元気なまちづくり事業補助金を活用して活動初期の環境整備を行いました。
コーディネーターとして意識したのは、継続した取り組みにするための財源の確保。活動開始当初の計画では、収入よりも支出の方が多くなる想定で、補助金期間が終了した後には団体の資金で負担しないといけない状態でした。補助金期間終了後を見通して、必要経費を賄うためにマップの有料化や協賛の募集、庭巡りの参加費の増額などを提案。オープンガーデンの取り組みだけで必要経費を賄うことができる仕組みへと着実に近づいています。

2019年6月2日 20:35

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投稿者 / aisa