戦後の農業を見てきた名人

こんにちは、ヤジマです。今日は小清水から、聞き書き甲子園に出る名人についてご紹介します。

今年で御年90歳になる、屋号「もんじ」さんは、先の大戦が終わってから約70年にわたり、山あいの集落で農業を営んできました。

傘の下の笑顔がステキ

よくもんじさんから、地域の昔話を聞くことがあります。小清水には昔、街道が通っていました。その街道についての話を聞くとき。

もんじさん「私のおばあさんの、おばあさんが言っていたそうです。むかし、旅人が馬を連れて、この街道を通って江戸まで行っていたころ…」

江戸!!令和の時代に、江戸のころの話が聞けるとは。しかし、こういう話も、人の頭の中だけにあるもの。いま記録に残さなければ、この全宇宙から永遠に消えてしまいます。

前段が長くなりましたが、もんじさんは戦後70年にわたり農業に携わってきました。いまも現役で農業をしています。つまり、昭和初期の農業技術~現代の農業技術の変化をすべて体験してきているということ。

傾斜面で効きそうな足袋

耕耘(春の田打ち)にしても、鍬、牛、トラクターの変化があります。田んぼの除草も、手で取っていた時代から除草剤の使用まで変化しました。親の農作業に疑問を覚え、自ら肥料の設計をして収量を増やしたと言います。

最近、はやりの豆粒除草剤

もんじさん「最近は良い農業資材が出てきました。除草剤を撒くにも、この豆粒剤は、田んぼの中に入らなくても良いのです。体力が低下した私でも作業できます。」

昔の技術に固執するのではなく、今ある技術を取り入れ体力の低下をカバーする。90歳のもんじさんと、昔の農業の話を交えながら現代農業の栽培技術について話ができる。昔の人がいかに苦労をしたか、農業を通じて感じることができる。

綺麗に整理整頓された倉庫
壊れたスコップも塵取りに修理して使う
背筋はピシッと

ただの昔話を聞くのではなく、今の私たちが何か勇気や元気をもらえる。今までになかった視点が生まれる。もんじさんの話を聞くと、新しい時代を進んでいく力がもらえます。若い人に、ぜひ聞いてほしいです。

ぜひ聞き書き甲子園への参加をよろしくお願いいたします!

2019年5月29日 20:40

カテゴリー / あいさ

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投稿者 / yajima