この夏なにする?学校だけが世界じゃないよ。集まれ、高校生!

「話す」「書く」「読む」は学校で教わるけど、「聞く」は教わらないと聞きました。たしかに、あまり意識していなかったことで、聞くは日常の会話の中で試されているような気がします。それは、だれが教えてくれるんだろう。
私が「聞き書き」に興味を持ったきっかけは、3年前に企画した「むらの未来を紡ぐ、荻ノ島のお母さんたち(70歳以上)へのインタビュープロジェクト」でした。参加した大学生が「心で聞くこと」で、生きた時代も異なるお母さんたちの世界に触れ、その言葉に共感し、自分の悩みや将来と重ね始めたのです。
「ここから、人生が変わった」そんな出来事を目の当たりにしました。

「聞く」ことから、新しい世界の扉が開かれる。そして、この活動は、地域のこれからを考えるヒントもたくさん詰まっていると感じたのです。
その時、全国の高校生と名人が集まる「聞き書き甲子園」を知り、新潟県村上市で活動する仲間が1年目の卒業生という存在もあり、今年度の取材先地域として手を挙げることにしました。

今年で18年目となる聞き書き甲子園は、5月14日から参加高校生の募集をスタートしました!

そもそも「聞き書き甲子園」というと?

こんなコピーで綴られています。

行ったことがない地域、
聞いたことのない職業、
会ったことのない相手。

聞き書き甲子園には、
「未知」があふれている。

そこで出会う人たちは、
森や川、海とともに生き、
代々受け継がれてきた仕事をする名人だ。

そんな人たちを
「自分とは関係ない人生だな」と
思う高校生こそ、参加してほしい。

自然の中で、いのちをかけて、仕事をする。
その姿に目を向けて、耳を傾けてみよう。

「未知」にはきっと、未来のヒントがある。

聞き書き甲子園 https://www.kikigaki.net/entry

高校生が森・海・川の名人へ取材を通して、1対1で紡ぐ人生の物語。
素敵な物語が、柏崎でも生まれようとしています。

取材先は名人の暮らす12の地域。柏崎では6名の森と海の名人が、全国の高校生の皆さんをお待ちしています!

聞き書き甲子園 高校生の取材先12地域

参加高校生のスケジュール

高校生は、お互いに高め合い、卒業生のサポートも受けながら、取材〜書き起こし〜聞き書き作品としてまとめていきます。
夏には東京で研修合宿!

東京研修に集まる全国の高校生、取材のいろは、姿勢を学びます

柏崎では森と海の名人が登場

これからはシリーズで、柏崎の森と海の名人を紹介していきます!
私たちが名人と柏崎に来てくれる高校生を繋いでいきますよ。

一人目は、柏崎市内の北条地域で生まれ育ち、稲作農家+きこりとして生きてきた、森の名人80歳。
初めは父親の手伝いからはじめ、本格的に親方から教えてもらったのは20歳の頃だったそうです。

きこり(特殊伐採)森の名人

名人は「きこり」の中でも高い技術を必要とする「特殊伐採」を専門としています。
「きこり」と「特殊伐採」を聞いたことはありますか。

「きこり」は、樹を伐採する人のこと。
「特殊伐採」は、一般的な根元から倒す伐採とは異なり、周辺に障害物が多い場所での樹を倒さずに伐採する技術を言います。樹を倒すスペースがない場合には、高い樹に登って、上の方から枝を落としながら伐採します。大型のクレーン車を使いながら行うこともあります。

主に、屋敷、神社、寺、墓地、民家での作業が多いのです。どこも大きな樹があるイメージ…
障害物が多いことで、樹を倒す場所、樹の切り込みを入れる位置等の判断が難しく、長年の経験がその技術を培っています。

木の真ん中あたりにいるのが名人、高所での作業も命綱一本のみ。

高所での生命線である命綱は、2mのロープを腰に付け、幹に回しているだけ。幹にロープを引っ掛け、少しずつ上へずらし、足を掛けながら登ります。(ロープの長さは幹の太さによって4mになるものも)

80歳となった今でも、自ら現場に訪れ、障害物を確認し、その木に合わせた伐採方法を考えています。
その名人の技術は近隣市町村のみながらず、県外からも声が掛かるほどの腕前です。

倒す方向を見極めながら、大きなチェーンソーで切り込みを入れる
名人アイテム。登る用の装具は滑らないよう鋭い刃が取り付けられている

作業開始から50分ほど、ある時、「パンッ」と銃声のような大きな音が鳴り響き、その後また少しずつ、少しずつ切り込みが大きくなっていきます。さらに20分ほど経過し、倒れる瞬間はあっという間でした。

チェーンソーで1/3ほど切り込みを入れたら、少し離れた所でゆっくり待つ。木を見つめる名人。

早くて、安くて、楽する。そのためには段取りが大事。

名人の口癖です。

「早くて、安くて、楽する。そのためには段取りが大事。長年の経験と勘だ。わっはっは。」

「人が切れない木を切っている。だから俺に頼んで来るんだ。」

名人の抜かりない準備と、木に向き合う姿勢、的確な指示。その姿は簡単な言葉だけれども、かっこよかった。常に危険が隣り合わせであることを忘れていない。

さて、この夏なにする?

実は、まだまだお見せしていない工程や、きこりの技術があります。
森の現場に行って、名人の隣に座る。音や風、光や匂い、身体すべて使って五感で感じる。名人に会いに行きませんか?

この夏にしかできないこと、今のあなただから向き合うことができる。
全国の仲間が待っています!
参加してみたいと思った高校生はぜひ。
お子さんに勧めたい方、ぜひご紹介ください。

募集要項

参加資格高校生
募集人数80人
応募締切2019年6月24日(月)必着
※選考結果は7月末までに郵送で通知します。
参加条件事前研修に参加できること。
また、聞き書き作品を期日までに提出すること。
参加費無料
※事前研修、取材、成果発表会にかかる旅費は主催者負担
応募方法参加申込書と応募動機を書いた作文(400字程度)を
事務局まで送付してください。
(応募用紙ダウンロードは下部ボタンから)
表彰農林水産大臣賞、文部科学大臣賞、環境大臣賞、
ファミリーマート、特別賞等


2019年5月17日 11:25

カテゴリー / あいさ,イベントの告知

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投稿者 / miya