柏崎に滞在した令和初日からの3日間、水戸部さんに、柏崎を元気にするプレイヤー(通称:変態)の方々に会いに行くツアーを組んでいただいた。まちからで働く皆さん、株式会社With Youの小林さん、里山café I’m Homeの西村さん、神主さんであり蔵人でありEALY CAFEのオーナーであり、肩書がよくわからない矢島さん、踊る手話通訳士で今度からWith Youで働くらしい武藤さん、あいさ・まちからの宮さん…たくさんの方のお話を聞かせていただいた。
就活で出会った大人たち、周りの友達と描く大人像とはかけ離れた方々との、短くて濃すぎる3日間。学んだことより、感じたことの言語化を頑張って書きたい。
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崖から落ちて、傷ついて、血だらけになることを恐れない人たちがいた。
それでも、前へ踏み出すことをやめない、強い人たちがいた。
自分のやっていることが「正解」なのかという問いに、正解はないのに、
どうやって私を生きればいいか分からなかったから、
選択の責任を「正解」に押し付けたほうが楽だから、
自分で決めることが怖くて不安で「正解」にすがりたかった自分に気づいた。
スキルがあるか、経験や知識があるか、自分に出来るのか向いているのか…
私の就活中、嫌というほど向き合い悩んだそういう軸を飛び越えて、
働くというよりその仕事に“自分のいのちを使っている”大人たちを見た。
きっと、数えきれない壁があって、たくさんの傷つくような出来事もあって、想像を絶する大変なこともあったかもしれないけど、そんなことを微塵も出さない。
守るものがある大人なめんなよ。と言われた気がした。
かっこよすぎた。なんや、この大人たちは。
その人たちと話していると、パッションや思考やなんだかいろんなものが流れ込んできて、自分の身に着けてきた価値観や自分で自分を縛り付けていた規範が次々に壊されていく戸惑いと心地よさ、驚きと「分からなさ」、えもいわれぬ感情が押し寄せた。
その日は眠れなかった。
今時間がたって、自分の人生を生きる責任が、心に落ちてきた。
自分が自分として生まれて、心が動いたこと、苦しいと思ってきたこと、幸せだと思ったこと、そういう一つ一つが私の人生を歩いていく蓄積としてあり続けていること、それに目をつむって生きていくことに疑問を感じる私に気づいた。自分の責任の下でその疑問を自分が大切にして生きていっていいんじゃないか。その違和感には誰かにとっても救いになるかもしれない意味があるのかもしれない。
レールに乗る人生を降りるのが怖かった。
失敗して、傷つくことが何よりも怖かった。
テストの解答欄に正解以外を書くことが怖かった。解答欄の機嫌をうかがっていた。
柏崎での3日間は、そういう私を、私の価値観を壊した。
「正解」は、自分がそう信じることでしか得られない。
誰かに決めてもらうものじゃない。
自分の人生も、引き受ける傷も、幸せも自分で決めて、つかみとっていくものなんだ。
まずは「弱い・出来ない・傷つくかもしれない」をやらない理由にすることをやめてみようと思う。めちゃくちゃ小さい一歩だけど、それを取っ払ったら、世界がぐんと広がった気がした。
やらなかったらゼロだけど、やってみたら1になるだけじゃなくて、100にも1000にもなるかもしれない。
共通言語で話す変態(敬意をこめて)の方が話してくださったことの一つ。
自分信じて、少しずつ、動いていこうと思う。
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関西からきたへなちょこ学生のために時間を割いてお話ししてくださった小林さん、西村さん、矢島さん、宮さん、武藤さん、まちからの皆さん、本当にありがとうございました。そして何より、この行程をアテンドしてくださり、私の人生を変える言葉ベスト10を更新する言葉をたくさん伝えてくださった水戸部さんには感謝してもしきれません。ありがとうございました。
