地域づくり支援者サミットは「昭和」の終わりだった

こんにちわ。水戸部(ミトベ)です。
先日、新潟県が主催する「新潟県地域づくり支援者サミット」に話題提供者として登壇してきました。


詳しいプログラムはこちらから>>新潟県地域づくり支援者サミットに登壇します!

全体をまわすコーディネーター役だった都岐沙羅パートナーズセンター/まちづくり学校の大滝さんからお声がけいただきました。大滝さんは、私がこの仕事をはじめたころからお世話になっている、新潟県が誇るまちづくりの重鎮です。大学4年からこの仕事をはじめて約11年ですが、その間つねに新潟県のまちづくりの先頭をつっぱしってきたと言っても過言ではない。
50人くらいの会かなぁと思って食い気味で参加をOKしたんですが、いってみたら130人くらいの参加者が。地方の課題解決とかまちづくりに興味関心のある方が増えてきているなぁと。

一緒に登壇したのは下記の方々です。県内でも比較的若手のみなさんで、大滝さんの人選はあいかわらずセンスが良い。

●浮須崇徳さん_NPO法人ヨリシロ(胎内市) 「中間支援組織の新しいスタイル」
●上之山博文さん_(公財)鼓童文化財団(佐渡市) 「佐渡流の地域づくり支援術」
●屋村靖子さん_波と母船(糸魚川市) 「若者が集まる場づくりの極意」
●砂川祐次郎さん_NPO法人くらしサポート越後川口/竹田元気づくり会議(長岡市) 「地域を変える情報発信の技術」
●金子知也さん_にいがたイナカレッジ/新潟県地域づくり研究会(長岡市) 「地域を育てる協働の仕組みづくり」

趣旨としては、県内のそれぞれの市町村で独自に発達してきたまちづくりの支援機関(中間支援組織とかまちづくり会社、公的支援センターなど)のノウハウの共有と、県域でのゆるやかなつながりをつくる。といったところです。

長くなるので全員には触れませんが…

ヨリシロの浮須さんは、胎内市の行政職員をしながら中間支援組織のNPO法人を立ち上げて代表をされています。私が思うに、公務員の最大のストロングポイントは「とてつもない努力をしないかぎりクビになれない」ところじゃないかと。そういう意味では、一番チャレンジしまくれる環境にいるのではないかと思っています。浮須さんの事例は、それを体現されているなと。公務員しながら新しい取り組みを始めて、自分がプレイヤーとして最前線でまちに関わるっていうやり方は今後どんどん増えていってほしいと感じました。

糸魚川の屋村さんは、大火のあった糸魚川で、長者温泉ゆとり館を地域から引き継ぐために「波と母船」という若者が中心の会を立ち上げ、地域のこしの取り組みをされています。地域おこしや地域活性化は致しません!!と言い切っていたのが印象的で、もともと地域にあるものや人の魅力を大切に活動されているところがすばらしいなと。会場をいちばん沸かせていました。

私自身、県域の集まりに参加するのが久々だったので、懐かしい方々に再開できたり、新しい刺激をたくさんいただきました。まさに「縮小の時代にあらがう者たちの集まり」という感じで、結構しびれましたね。

これまでのまちづくりは、色々なものが拡大していた成長期の日本のやり方、考え方がもとになってきたように思います。人口減少も経済の縮小も生産性の向上も、比較する対象は「昭和の当たり前」だったように思うのです。これまで先人たちがつくってきたものをどう守るかという苦しい戦い。そこになかなか明るい希望がみいだせない次の世代。
でも、これからは縮小の時代です。前提となる対象を過去ではなく「平成」の先の「未来」においた方がいいのではないかなと感じました。誰も行ったことがないところに行こうとしているのですから、そこには新しい当たり前があるはずなんです。多様な生き方、働き方を許容しながら、経済的な指標だけではない幸せのカタチを探していく時代が到来したんでしょうね。

結局、最強なのは「好き」とか「愛」なのではないか。

と、最近感じることが多くなりました。もっとそういう人間の根源的な欲求に素直に生きられる、生きてもいい社会になっていくと楽しくなりそう。
そんな気づきをくれたサミットでした。
私が登壇して話した内容はまた後日、報告したいと思います。

2019年2月12日 12:41

カテゴリー / あいさ,活動の報告

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投稿者 / mitobe