百八の灯りと集落の底力

北条地区岩之入集落の百八灯

インターン生の受入や地域おこし協力隊の募集など、精力的に活動している柏崎市北条地区の岩之入集落で2月9日(土)に開催された「弘法大師堂霊塩水祭礼 百八灯祭」にお邪魔してきました!

北条地区岩之入集落の百八灯祭の看板

弘法大師(空海上人)の伝説が残る地域は全国各地に存在しますが、ここ岩之入集落にも不思議な塩水の井戸があります。
昔、この集落で弘法大師が一軒の貧しい家に一晩泊めてもらい、そのお礼に錫杖(しゃくじょう)で大地から塩水を噴出させたという伝説から、この場所は弘法大師霊塩水として大切にまつられています。戦前や戦中の塩が貴重だった時代には生活に利用されていました。
このお祭りはその恵みに感謝する伝統行事です。

雪に灯る炎は幻想的で、今年は風も強くなかったことでほとんど消えることなく灯り続けていました。
写真に写っているのはほんの一部の場所で、集落内のほとんどの場所で雪洞のろうそくに炎が灯っていました。準備をする皆さんが寒い中雪洞を1つずつ作り、そして1つずつ火を点けていたことを想像すると…頭が下がります。
そんな中でも近くを通る信越本線の電車からも見えるんじゃないかと言って、当日に急遽「岩之入」と文字を表現した灯りを入れるあたり、この集落のおじちゃん達は遊び心も忘れません。

ライトアップの会場周辺では集落の皆さんが協力して御利益豆腐、特製のまんじゅうを販売していたり、甘酒や小豆のおかゆなど、塩水で作った料理が振る舞っていたりと賑やかな雰囲気。
初めてこの集落に来た若い大学生も「これ遠慮せず食べてけ!」と色々ともらっていて、ウェルカムな空気が自然と出てくる集落の皆さんの懐の広さこそが宝物だなと感じます。

そして今回は昨年夏、この集落に1ヶ月間滞在していたインターン生の1人も関東からお祭りのために帰ってきました。
久々の再会を喜んで、インターン生と集落の皆さんが思い出話を嬉しそうに語り合っていました。

関わった人がまた来たい、帰ってきたいと思える集落。
そんな集落の持つ温かさと底力を感じる一夜となりました。

※岩之入集落をはじめ柏崎市では地域おこし協力隊を募集中。
 4地域で活動する仲間をお待ちしています。

↓岩之入集落の紹介↓
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/katsudo/kurashi/katsudo/kyoryokutai/area/iwanoiri.html

2019年2月10日 17:51

カテゴリー / あいさ,まちから

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投稿者 / aisa