小清水集落に、子だけでなく孫の代まで住んでほしい


矢島さんが大学生の時に集落のおじいさんから聞いた言葉です。過疎高齢化が進み、このままでは無くなってしまうであろう小清水集落。それでも集落に住む人たちは小清水を愛している。その想いに触れた時、矢島さんは涙が止まらなかったと言います。

2000年には54世帯あった集落も、現在では29世帯まで減っています。高齢化率が60%をこえ、限界集落化しています。全国では、同じような課題を抱える集落が1万以上あります。

この現状に対して、今、わたしたちにできることは何でしょうか。




力になりたい…!


矢島さんは、集落の力になりたいとの想いを強くし、大学卒業と同時に小清水集落に移住しました。何からはじめたらいいのかも分からないなかではじまった集落での生活を通して、矢島さんは少しずつ自分のやりたいこと、やるべきことを明確化させていきました。

「集落を100年後も存続させること」
移住から4年後の2011年。この目的を達成するためにひゃくいちねん会という団体を立ち上げ、集落の住民と外から来たお客さんとが集うカフェの開設、移住定住者の受入体制づくり、耕作放棄地を増やさないために田畑を維持管理する農業事業などの取り組みをスタートしました。ひゃくいちねん会のミッションは、「集落に誇りが持てる暮らしを自分たちの手でつくる」こと。そのために、上記の3つの事業を推し進めていきます。

住むヒトと旅人が出会う場所


カフェを作ろうと思い立ってから、構想すること4年。
2016年秋、念願の「小清水峠の茶屋 EALY CAFE」がOPENしました。

EALY CAFE 外観
▲EALY CAFE 外観

EALY CAFE 1階
▲1階

EALY CAFE 2階
▲2階


コンセプト

「山あいの小さな入り口から始まる大きな出会い」

コンセプトストーリー

「出会いから始まる」
小清水集落を開拓したのは、1000年以上前に長野からやってきた旅人でした。名前を「広定(ひろさだ)」と言い、神社に仕えた神主です。広定はこの地の手つかずの自然の中で、集落の根源である清冷な水に出会います。それは陰陽二つの滝と、その水が流れ込む一つの池。この土地の強い力に魅了された広定は、移住を決意します。 旅人とこの土地との出会いから、小清水集落が始まりました。

かつて集落には、柏崎と十日町を結ぶ街道が通っていました。集落は旅の中継地として賑わい、峠には茶屋ができるほど。疲れを癒し、旅人のエネルギーを補充する茶屋です。 旅人の種類も様々。魚の行商人、富山の薬売り、盲目の女旅芸人「瞽女(ごぜ)」。果ては乞食まで。遠くから来る旅人の土産話は、山あいに住む人々にとって刺激的な出会いだったことでしょう。旅人を泊めた晩は夜な夜な宴会が催されたと言います。このようにかつては、多くの出会いがこの土地にはありました。

しかし明治時代に国道ができ、街道を通る旅人は減ります。峠の茶屋もなくなり、「出会い」もまた少なくなりました。 EALY CAFEは、旅の中継地点としてエネルギーを充電する場所、そして新しい物事が始まる出会いの場所でありたいと思います。かつての活気ある峠の茶屋のように。

国道から山あいへ入り、田んぼ道を進んだ一番奥。 小さな入り口をくぐると、大きな出会いがあなたを待っています。


矢島さんの想いが詰まったEALY CAFEは、思い描いたとおり、集落を愛する住民と、この地を訪れる旅人の出会いの場となっています。


「集まれる場所が出来てとってもうれしい。ここでのランチは自分へのご褒美なの」
集落のおじいちゃん、おばあちゃんからは、多くの喜びの声を聴くことが出来ています。

住民の交通が主だった集落の山道も、カフェが出来たことで1年に3000人もの人が訪れるようになりました。



今後の活動


しかし、ひゃくいちねん会の目的である「集落を100年後も存続させること」を達成するには、まだまだやるべきことがたくさんあります。今後2年間で、下記の事業を行っていく予定です。

移住定住者を受け入れるゲストハウスの開設
29世帯まで減ってしまった小清水集落で、一緒に楽しく暮らす仲間を増やしたいと考えています。その核となるのが、ゲストハウスです。

継ぎ手のいない田畑を守る農業事業
集落の高齢化にともない、維持管理が難しい田畑が今後増えていきます。田畑を守ることは山を守ること、山を守ることは集落を守ることに繋がります。農業事業を通じて、農地を守り雇用を生み出すことを目指しています。

この取り組みを応援してくださるサポーターを募集しています。あなたの応援がひゃくいちねん会の取り組みを支える力になります。

団体情報


団体名 ひゃくいちねん会
目的 集落に誇りが持てる暮らしを自分たちの手でつくること
活動内容 ・小清水集落の魅力を発信するコミュニティカフェ事業(EALY CAFE)
・小清水集落のファンを増やす移住定住の推進事業(ゲストハウス等)
・小清水集落の自然を守る農業基盤強化事業
設立年月日 2011年4月1日
代表 矢島衛
所在地 新潟県柏崎市大字石曽根5295(EALY CAFE)
お問い合わせ 0257-41-6300(EALY CAFE)
webサイト Chaos金太郎
EALY CAFE


メディア掲載実績


メディア掲載|Chaos金太郎